わゆる「意識高い系」になぜ違和感を覚えるかと言えば、その“勉強熱心さ”が他者に対する優越感獲得を第一義にしていて、知識を「他人を殴る凶器」としていること──知識自体に対する興味や、系統的理解を欠いており、現世利得を得る為の付け焼き刃でしかなく、決して当人の知性向上になっていないからだ。

また知識自体も、利得にバインドされたものを選択するため偏っており、普遍的な検証を拒むような恣意的なものばかりをコラージュし、火力一辺倒でディベートに臨んでいる傾向があるのも胡散臭い。

早い話が、身綺麗な詐欺師に他ならないので、触りたくない。

さりとて、こちらも反知性の盲目的懐古主義に足を置く気はなく、となると、殻を被って、なにをも語らず、ただ朽ちていくのがいちばんの安寧に思えてくる。