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昨日は六本木青山ブックセンター、Live Wireの本関係のナビゲーターをお願いしている、杉江松恋さんのトークイベントに顔を出させていただきました。早川書房から発売されたばかりのドン・ウィンズロウ 「サトリ」をテーマにしたトークで、ゲストは訳者の黒原敏行さん。

ホントは水曜19時なので、行ける訳がない時間帯なのだけれど、今月はGWのおかげでブッキングが全くうまくいかず穴だらけなので、怪我の功名で参戦実現。

自分がイベント主催をやりだすと、他所でのイベントのやり方も気になるところ。
ABCでは書店ドンづきの広めのスペースに椅子を置いての開催。多分普段は平台とかが置いてあるんでしょうね。

ちょっと遅刻して行ったのだけれど、満席で立ち見の出る盛況。
ちょうどお料理本とかが置いてるコーナーだったので、“トークショー? まったくご縁がありませんの、ごめんあそあせ〜”みたいな六本木マダームが、出演者にお尻を向けて本をお探しになってたりもするのがシュールでもあり、楽しくもある(笑)。

丸テーブル二つを置いて、右手に黒原さん、左手に杉江さん。奥の棚にポスターを貼って、それだけの舞台なのだけれど、落ち着いた色のテーブルクロ スを掛けて、関連本を並べるだけで、かなりいい感じの舞台設定。

この辺、上手に空間づくりをされているなあという印象。
さすがに書店トークショーの老舗ですな。

お話は途中から聞いても楽しいもので、今回トレヴェニアンの名作を書き継いだウィンズロウとの文体の違い(ウィンズロウはトレヴェニアンの文体を模写する方向では書かなかったが、黒原さんは訳するにあたって、前作の菊池光さんの文体を受け継ぐかどうかを悩んだ)の話、原作にあった小さなエピソードを膨らませて、前日譚に仕立てたウィンズロウの原作への読みの深さ、思い入れの強さ、など、結構コアで興味深い話が聞けて楽しかった。

最初は「ウィンズロウ酒場」の参考に、みたいな思いもあったんですが、今回は作品オリエンテッドな話だったので、まあちょっとまたアプローチが違うかと。あくまでこちらは、生の書 評・あるいは訳者、作者あとがき、文庫解説の立体版って感じで。

一方、我々の「ミステリ酒場」シリーズはもっと包括的なファンミーティングで、読み物系で例 えるなら「作家研究読本」的な意味合いが濃くなるかも。その辺が、書店系の作品ショットのトークイベントとの住み分けポイントになるのかもしれない(ので、ちょっと安心した部分もある(笑))。

いみじくもその本質をズバリ射ぬいたのはやはり杉江さんでして、その後の打ち上げの席(に図々しく潜り込ませていただきました(笑))で、「ミステリ酒場はね、読み手としてその作家に耽溺した愛情の持ち主で、その幸福感を周囲に発散できる人が軸になってないとダメで。一方で分析的な視点で作家をちゃんと見れる人と、この両方の組み合わせが揃ったときに初めてやれるイベント。例えばエルロイ酒場であれば◯◯◯さんなんかが前者」。

この◯◯◯の名前が出た途端、一同「ほー」と感心の嘆息を漏らしたほど絶妙のチョイス。
このキャスティングが実現したら、ちょっと読書会騒然ですね(笑)
まだ出来るかどうか分かんないから、名前を伏せますが。


その他LW周辺で上がった話題はというと

・LiveWireの現地での開催をパックで、地方在住作家に会いに行こうツアー

・Twitterの#mysterysakabaで上がってた議案
  ミステリ酒場Tシャツ制作
  おっぱい好き全人類垂涎のハイアセン酒場@Hooter'sの実現性

・某被災ホラー作家のLiveWire出演案
 
 などなど

そして、モダン化推進真っ最中のミステリマガジン編集長Kさんもいらっしゃったので、コラボプランもしっかり一本話し合いました。これもかなり素敵なプランなので、実現の折には是非ご来場を。

いや、いい企画会議(じゃないだろ!(笑))でした。
しっかし飲むときの杉江さんのビールタンクぶりには驚嘆。人の倍のペースで飲んでるからね(笑)