「ハードボイルド」とは、孤独で神経質な男の更年期の違和感と苛立ちの物語。

すなわち
ーー身体はまだ動くが、その摩滅感に焦れ、日々変化する世間とのズレに葛藤し、無駄に憤激するーー
それらの滑稽をナルシズムで包んだ、“準”老境小説なのではないか。

「(湯加減を間違って)固く茹で過ぎた卵」とは、旬を過ぎ、冷えて硬化する一方の魂に充てた比喩なのだ。

この定義が思い浮かんだ途端、人生初ぐらいに腑に落ちた。
なるほど、今のきみの現状ではないか、と。

へへ。俺もやっとハードボイルドの判る歳になりましたかw

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